2020年の大晦日にWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで2度目の防衛を果たした井岡一翔選手。
試合の途中から左腕にはっきりと現れたタトゥーが問題になっていますが…。
2019年に初防衛に成功した際には、タトゥー問題は特に取り沙汰されていませんでしたが、一体いつから入れていたのでしょうか?
この記事では、
- 井岡一翔がタトゥーを入れたのはいつから?
- そもそもタトゥーを入れた理由は何?
- タトゥーの文字に込められた意味や画像は?
などについて調べてみました。
井岡一翔がタトゥーを入れたのはいつから?
タトゥーを入れた時期は2018年から?
2017年4月23日に行われ、自身が世界戦14勝目をマークした「WBA世界フライ級」の試合では、タトゥーは確認できなかった井岡一翔選手。

2017年4月23日「WBA世界フライ級」の試合にて
同じ年の2017年12月31日に一度電撃引退をしましたが、そのわずか9ヶ月後、2018年9月には復帰。
ニュースサイトによると、タトゥーは一時引退となっていた期間に入れたものだと報じられていました。
一翔が引退状態となっていた期間に入れた左腕のタトゥー
出典:excite.co.jp
▼タトゥーが確認できた一番最初の画像は、2018年9月8日にアメリカで行われた「SUPER FLY3」での現役復帰戦。
ただ、この時は左腕の内側に少し文字が刻まれている程度でした。

2018年9月8日「SUPER FLY3」にて 出典:boxingnews.jp
なお、刻まれている文字は後ほどご紹介するラルフ・ワルド・エマーソンという人の言葉だそうです。
▼2019年6月
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦「井岡一翔vsパリクテ」の試合では、左腕の内側+下外側の部分にもタトゥーが確認できます。
前日計量ではテーピングで隠していましたが…。
実は2020年の大晦日だけでなく、この時既にJBCからはタトゥーに関して指導を受けていたようです。
日本ボクシングコミッション(JBC)からは「タトゥーを隠すように」と指導を受けていたこともあり、タトゥーのある左腕にテーピングを巻いて登場した。
出典:excite.co.jp
ただ、上の画像で分かる通り、試合では見える部分にあるタトゥーにファンデーションを塗っていたものの、結局汗で落ちて見えてしまっていた様子。
試合会場に来た時点ではタトゥーはそのまま。バンデージを巻き始めてゴングまで1時間を切っても何の処置もしないため、JBC関係者が「消さないとリングに上がれない」ことを改めて確認した。すると「グローブを着けた後に露出している部分にだけ、ファンデーションを塗る」と主張。結局、グローブで覆われた部分以外に処置を施した。
試合中盤からは汗でファンデーションが落ちたのか、タトゥーが浮かび上がってきた。その様子はテレビ画面にもしっかり映っていたが「次回からはちゃんとして、とは言いますが、消す処置はきちんとしたので、処罰などをすることはありません」(JBC関係者)。
出典:excite.co.jp
タトゥー問題は2020年末の試合が初めてではなかったんですね。
▼2019年大晦日の試合でも、今ほど派手ではないものの内側のタトゥーは見えていました。
2020年大晦日の試合ではタトゥーがど派手に
2020年大晦日に行われた試合では、王冠を被った虎のタトゥーが左の二の腕にどーんと入っているのが確認できますね。
これまでにも試合で意図せず?タトゥーが見えてしまっていたにも関わらず、2020年大晦日にこれだけ話題になり、処分まで検討されてしまったのは、
- タトゥーの柄があまりに派手になってしまったから。
- これまでの試合でもタトゥーを隠すようにとの注意があり隠そうと処置はしていたものの、結局改善されなかったため。
という2点があったからなのかなと思いました。
ちなみに、2020年に入ってから井岡一翔選手のタトゥーの面積は段階的に増えてきたようです。
ファンデーションやパウダーなどで「入れ墨」「タトゥー」を隠す措置をした場合には試合出場が認められることになっていて、実際、井岡陣営も、今回、「隠す措置」を行ったが、そこに不備、不手際があった。
新型コロナ禍で1年間、試合がない間に井岡の左上腕部だけにあったタトゥーが左の肩のあたりまで広がり、左脇腹には1歳4か月になる長男の名前も彫っていた。
▼2020年2月時点では、左の二の腕部分には何もタトゥーは入っていません。
▼2020年6月16日井岡選手のインスタ
右腕の外側に小さく薔薇のような柄が追加されているのが分かりました。
▼2020年9月26日のインスタ
大晦日にも見られた王冠を被った虎は、この時既に刻まれていた様子でした。
井岡一翔がタトゥーを入れた理由は?
2020年8月1日にアップされていたYouTube動画では、井岡選手自らがタトゥーを入れている理由について述べていました。
①決意表明として
引退からもう一度復帰するにあたり、本気でやるきっかけとして。
→ようするに、復帰にあたり自分自身に気合を入れるためということでしょうか?
②家族への想いを現すため
今入れても後悔しないだろうなという思いで。実際息子の名前も入れている。
→一生消えなくても構わない、それほどに家族をずっと大切にしていきたいという想い?
③タトゥーへの偏見を変えていきたいという想い
世界チャンピオンだったり注目されている選手でタトゥーを入れている日本人がいない。
入れたからといって表に立てないのはおかしい、大事なのはパフォーマンスなはず。
日本のジムに所属している海外の選手はOK、でも日本人はダメというのは変。
だから自分が変えていきたい。
→こちらは分からなくもないですが、賛否両論あるだろうなという意見ですね。
①と②は正直DQN感もあるような気がしますが、井岡選手なりの気合や家族愛がタトゥーという形で現れたということなのかもしれません。
井岡一翔のタトゥー、文字や漢字の意味は?
息子の名前
2020年12月29日、試合2日前には刺青彫師の美漸(びぜん)さんという方が井岡選手に入れたタトゥーについて画像付きでツイート。
- 左脇腹には息子の名前
- 左腕の外側には王冠を被った虎
があるのがはっきりと分かります。
左脇腹に見られた漢字3文字は2019年8月に生まれ、2020年大晦日時点で1歳4か月になる長男「麿永翔(まなと)」くんの名前だったんですね。
王冠+虎は、チャンピオン・強さの象徴といったところでしょうか?
「年末の試合に向けてひとまず完成!!」とコメントがあることから、大晦日の試合のためにデザインを整えたのかもしれません。
井岡一翔
NEWtattoo👑年末の試合に向けてひとまず完成‼️#井岡一翔 #ボクシング #boxing #Bizenarttattoostudio #Bizenart #Bizen #tattoo #彫師 #湘南美漸 #美漸 #タトゥー #中目黒 pic.twitter.com/1FnaSjYQ81
— 刺青彫師 : 美漸 (Bizen)🇯🇵 (@Atsushitattoo) December 29, 2020
アメリカの思想家の名言
Thought is the blossom,
language the bud,
action the fruit behind it.
(和訳)
思いは花であり、
言葉は芽であり、
行動はその後に実をつける。
こちらは2018年から見られたタトゥーですが、ラルフ・ワルド・エマーソンというアメリカの思想家の言葉だとか。
抽象的な表現なので解釈は人それぞれかと思いますが、井岡選手が体に刻んでしまうほどには共感するところがあったのでしょうか。
井岡選手がパフォーマンスこそが大事でタトゥーを入れているかどうかは関係ない!と考える気持ちも分からないではないですが、ルールである以上は、意図せずと言えどもどうにか隠す努力をすべきではないかとも思ってしまいますが…。
今後の動向に注目したいと思います。
